アメリカ留学☆回想録

アメリカ留学時代の昔ばなし。

ESLの実際その3☆リスニング/スピーキング☆

レベル2から始まったリスニング/スピーキングのクラスは、半分近くは日本人(笑)。

ライティングやリーディングはレベル2だと日本人はそんなにいない(日本人は読み書きができる)わりに、やはり会話になると苦手分野になるのですね。

正直、レベル2のリスニング・スピーキングはたいして役に立たなかった(´▽`;)

話せない日本人同士がペアになってロールプレイをさせられたり、そもそもリスニングができないんだから、教科書のない会話にはついてゆけないのです。

レベル3になればもう少し日本人の割合が減るだろう…と思いきや、

 

 

留学ブーム

次の学期には、なぜか日本人留学生が大挙してESLに入学してきました。

そのため、リスニング・スピーキングのクラスも、もともと日本人の割合が高かったレベル2だけでなく、レベル3も日本人率アップ。

私の覚えている限り、レベル3クラスは日本人のほうが多かった気がします。

 

あとで気付いたんですが、私がESLに入学したのはその年度の最後の学期にあたります。私の行ったクオーター制(1年を4学期に分ける制度)の学校の場合、4月に始まり6月はじめに終わる「Spring Quarter(春学期)」、つまり、9月から始まり6月に終わる年度の最終学期に入ったことになるんですね。

6月から9月までのあいだは、サマースクールに行く人もいるけど一般的には長い夏休み。ESLは夏も開講しているし、私は入ったばかりなのでそのまま続けましたが、春に知り合ったアメリカ人学生のほとんどは去っていきました(;_;)

 

「辞書は使わない」

というわけで日本人の多いレベル3でしたが、先生に恵まれて学ぶことは多くありました。

とくに貴重なアドバイスだったのは、「辞書を使うな」というもの。

辞書が手放せなかった私は、はじめギョッとしましたが、そのうち先生の言うことにも一理ある、と、アドバイスに従うことに。

 

いわく「わからない単語があってもすぐに辞書をひくのではなく、前後の文脈から推察すべき。とにかく量を読むこと。そうすればしだいにボキャブラリーも増える。

 

たとえば、リーディングクラスで使うような本は、自分の語彙レベルに合わせているのだから、わからない単語だらけではない。1ページに知らない単語が数個まぎれているだけであれば、辞書に頼らずともなんとなく意味はわかるものだ。ということ。

 

会話においても同じことが言えます。

 

アメリカ人の友人との会話で知らない単語が出てきて「ちょっと待って」と辞書をひこうとすると、「待って」と止められ、その言葉を言い換えて説明してくれたことがあるのを思い出しました。

 

前後の文脈ではどうしても意味のつかめない言葉がある場合、「英和辞書ではなく英英辞書を使いなさい」と言われたことも納得。

知らない単語でも別の言葉に置き換えて説明されればなんとなくわかるし、「日本語に置き換える」作業をやめれば、「英語で考える」ことができるようになってくるのです。

 

ただ、この方法の難点は、英語の語彙は増えるけど、それを適切な日本語に置き換えろ、と言われても即座に出てこないところ。

受験英語などできっちり訳語を覚え込んだものは、英単語を見ると反射的に日本語が出てくるけど、そうでなくアメリカでの生活上学んだ言葉やフレーズは、なんとなく意味をつかんだだけなので、日本語に訳せと言われたらやはり英和辞書のお世話になるしかないものもあるわけです。

 

にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村